Riprapのダブルブレステッドジャケット(トリニティシャンブレー)
定番の3B JKTより少しシェイプがかかったダブルブレステッドジャケット。
ディテールはナチュラルショルダー、低めのゴージライン、胸下ノーダーツ仕様のセミボクシースタイル。
生地には経糸にコットン、緯糸にナイロンとウールをそれぞれ打ち込み交織したオリジナルファブリックのトリニティシャンブレー。生地名の由来は、それぞれの組成の糸を染め分けし、3色が重なり一見色のピューターグレーを表現していることからきています。
いま思うと、ブランド立ち上げのお金が無い時に、よくこんな売れる見込みのない複雑な生地を作ったなぁ…と、初期衝動(?)を笑いながらも、今みてもこんな生地どこにも無いなと思う、自信のマテリアルです。
経糸のコットンには屈強さとコシがあり、ナイロンには軽さと速乾性、ウールにはしなやかさと品のある光沢を。生地屋さんと何度も話して作った記憶があります。
縫製は、普段オーダースーツの製作をされている一人の職人の手により
生地の裁断から縫製を一貫して仕上げていただきました(丸縫いと呼ばれる手法です)。吊るし(既製品)のスーツでありながら職人技が光る手縫い箇所が要所要所に盛り込まれています。
色はピューター。錫を主成分とした合金の名前で、ヨーロッパのアンティーク食器等によく使われています。シルバーとグレーとも違った独特な表情をしているのが特徴です。
テーラードジャケットはリップラップブランドを色濃く表すアイテムのひとつです。
トラディショナルウェアは、古典落語や講談と通ずるところがあると思います。大まかに言えば、デザインや根多(ネタ)は既に出来上がっており、その枠の中でどう面白く仕上げるかがブランドや落語家の色となります。
このジャケットは着用を繰り返すことにより、生地と形がだんだん身体に馴染んでいくイメージ。堅苦しいテーラードジャケットを丁寧に着るのではなく、カバーオールを着るように日常的に着てもらえると自ずと服が身体に寄ってきます。
おろしたての状態より、着馴染んだところで服の真価が出るかと思います。
SMALL/ 着丈71.5cm 肩巾43.5cm 胸廻100cm 袖丈60.25cm ラペル巾8cm
MEDIUM/ 着丈73.5cm 肩巾44.5cm 胸廻103cm 袖丈61.75cm ラペル巾8cm
LARGE/ 着丈75.5cm 肩巾45.5cm 胸廻106cm 袖丈63.25cm ラペル巾8cm
LOT: RRJ0102
COLOR: PEWTER
SIZE: SMALL/ MEDIUM/ LARGE
MATERIAL: 46%COTTON 28%NYLON 26%WOOL
LINING: 55%COTTON 45%CUPRO
MADE IN JAPAN